2024年
12月06日
31.熱論篇
傷寒論の症例に触れる
寒邪に傷害されると熱を病む
発熱甚だしくも死なないが
陽から陰に突き抜けて陽経陰経同時に病むと死病となる
傷寒1日目足太陽膀胱経に入り頭痛腰背こわばる
2日目足の陽明胃経に入り目がかすみ鼻が乾く
3日目足の少陽胆経に入り胸や脇が痛んで耳が聞こえない
4日目足の太陰脾経に入り腹が張り喉が乾く
5日目足の少陰腎経に入り舌が渇き水を欲する
6日目足の厥陰肝経に入り胸苦しく陰嚢が縮む
更に五臓六腑に入ると死に至る
病勢が落ち着けば
7日目太陽経病邪が衰え頭痛が軽くなる
8日目陽明経衰え熱が少しおさまる
9日目少陽経衰え耳が少し聞こえる
10日目太陰経衰え腹の張りがおさまり食欲が出る
11日目少陰経衰え舌も潤いくしゃみをする
12日目厥陰経衰え陰嚢がだらりと垂れ下腹のつかえが下がり
外邪逃げ出し快癒に向かう
3日以内ならば発汗させ
3日以上経過してた下剤
無理に食べるとぶり返す
各経脈の虚実を補瀉する
熱の下がり頃肉を食べると再び発熱する
寒邪の勢い盛んで陰経に行っちゃうと
1日目は足太陽膀胱経と足少陰腎経が病み頭痛・口が乾く・胸が詰まる
2日目は足陽明胃経と足太陰脾経が病み腹張り・発熱・食欲落ち・うわ言を言う
3日目は足少陽胆経と足厥陰肝経病み耳が聞こえず・陰嚢縮み・手足冷える
人事不詳になれば6日目に死ぬ
冬に寒邪に傷害されて直ちに発病しない場合は春夏に熱病を発する
夏至以前は温病、夏至以降は暑病という
発汗させて病邪を追い出す