2025年
03月21日
60.骨空論篇
黄帝曰く「余聞く風邪は百病の始なり。鍼の治療はいかに。」
岐伯曰く「風邪が人体に侵入したては振寒し汗出頭痛身重悪寒せしむ。その治は風府にあり。」
後頭骨痛むは風府穴、欠盆、肩井、肩外兪、巨骨。
風にゾーッとするは眉頭を刺す。
腰痛で屈伸出来ず睾丸まで引きつり痛むは八髎穴と圧痛に刺鍼。
任脈は会陰から起こり正中線を上り中極・関元・石門・神闕(へそ)水分・巨闕・鳩尾・膻中
→上行しオトガイ唇溝正中の承漿まで。
任脈が病むと男子は寒が積って七疝起こし女子は帯下、しこりの病になる。
衝脈は気衝穴に起こり少陰腎経と並走へその両側を上行、胸へ。
衝脈病むと下半身の氣が上行し動悸、息苦しい。
督脈は尾骨下端から起こり背を上行し大椎・啞門・風府と通り百会からひたいに下がり
鼻のてっぺん、人中、唇へ。
督脈が病むと背骨が強ばる。氣が胸に突き上げ痛む。大小便出にくくなる。
女子は不妊症になる。痔、遺尿症、口渇。
督脈は督脈を治療する、重症は臍下陰交を取穴。
呼吸するたび音を出すは天突、更にのどが苦しいは大迎を刺す。
以降膝治療について詳細な取穴記述。
寒熱病は項背の大椎に患者の年齢だけ灸する。
犬に噛まれた、食中毒の灸法記述あり。